皆さんこんにちは。
私は薩摩川内市を拠点に、不動産売却専門家として活動している草留裕也です。
相続した不動産を売却しようと考えたとき、
「兄妹で共有名義のまま進めようか」
「とりあえず話し合いながら決めればいいかな」
と考える方は少なくありません。
しかし、実際の売却現場では
共有名義が原因で話が進まなくなるケースを見かけます。
今回は、
- なぜ共有名義の不動産は売りにくいのか
- なぜ単独名義での売却が現実的なのか
- 単独名義で売却する際の注意点
を、できるだけ分かりやすくお伝えします。
なぜ共有名義の不動産は売りにくいのか

共有名義の不動産を売却する場合、
共有者全員の同意が必要になります。
これは法律上の決まりで、
たとえ持分が小さくても、1人でも反対すると売却はできません。
実務では、次のような悩みがよく起こります。
- 売りたい時期が兄妹で違う
- 希望価格が合わない
- 遠方に住んでいて連絡が取りづらい
- 話し合いが感情的になってしまう
最初は「みんな仲がいいから大丈夫」と思っていても、
お金の話になると空気が変わることは珍しくありません。
結果として、
「売りたいのに売れない」
「話が止まってしまう」
という状態に陥ってしまいます。
売却を考えるなら、単独名義という選択

こうしたリスクを避けるため、
実務上よく選ばれているのが
単独名義にしてから売却する方法です。
単独名義であれば、
- 売却の判断を1人で行える
- 価格やタイミングを柔軟に調整できる
- 買主側も安心して検討できる
など、売却活動がスムーズに進みます。
「誰が代表で決めるのか」を巡って揉めることもなく、
結果的に良い条件で売れる可能性が高くなるケースも多いです。
単独名義で売却しても、不公平にならないの?

「単独名義にすると、他の兄妹が損をするのでは?」
と不安に感じる方も多いと思います。
ですが、ここで大切なのは
“分けるのは不動産ではなく、現金で考える”という考え方です。
- 不動産は分けにくい
- 現金であれば、割合通りに分けやすい
- 売却後の管理やトラブルも残らない
そのため、
単独名義で売却 → 売却代金を相続分に応じて分ける
という流れは、非常に合理的です。
単独名義で売るときの注意点

ここで重要な注意点があります。
① 事前の話し合いは必須
誰が名義人になるのか、
売却後にどう分けるのかは、
必ず事前に兄妹全員で話し合っておくことが大切です。
② 遺産分割協議書を作成する
口約束ではなく、
「不動産は〇〇が取得し、売却後に現金で分配する」
といった内容を書面に残すことで、後々の誤解を防げます。
③ 贈与と誤解されないようにする
売却後に現金を渡す場合も、
それは「贈与」ではなく
相続に基づく分配であることが重要です。
表現や流れを誤ると、
税務上ややこしくなる可能性があるため、
必要に応じて司法書士や税理士に相談するのも一つです。
名義の選び方で、売却のしやすさは大きく変わる

相続不動産は、
持っている間より、売るときに問題が表面化しやすいものです。
だからこそ、
- 共有名義のまま進めていいのか
- 単独名義に整理した方が良いのか
- 今すぐ売るべきか、まだ先か
こうした点を、早めに整理しておくことが大切です。
「まだ売ると決めていない」段階でも構いません。
状況整理だけのご相談もお受けしています。
急かすことなく、
それぞれのご事情に合わせた選択肢を
一緒に考えていければと思います。